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前回のレスで、パンゴランを『バンゴラン』と誤ってしまいました。ごめんなさい。
あけましておめでとうございます。
では。
翌日。ハンターベースに新たな指令が下った。
放送「緊急事態!『ユーラシア』落下地点にてイレギュラーが大量発生!!ハンターは直ちに出動せよ!」
エックス「さて、任務だ!」
エイシス「あたしは?」
エックス「そうだな。一応お前も出動した方がいいな。何せ、大量にイレギュラーが出たって言うんだからな。」
エイシス「はーい!(やった!初任務!!)」
エイル「浮かれちゃいけません!危険なんですからね!」
エイシス「はーい。」
現場は、騒然としていた。大勢のメカニロイドが暴走し、せっかく建て直して来た『ユーラシア』周辺を、再び瓦礫の山と化していた。
エックス「ひどい!行くぞ!エイシス!」
エイシス「おう!!」
ブレードアーマーを装備したエックスと、ファルコンアーマーを装備したエイシスが、メカニロイドの群れに突っ込んでいく!!
・・・・さすがは流石の戦士達。あっという間に全滅させた。
エイシス「あたし達って最強?」
エックス「そんなことで浮かれるな!まだ来るぞ!」
エイシス「え?」
エックスの言う通り、前方から1体のレプリロイドが現れた。長身、優男と言った特徴のやつだ。
エイシス「誰!あんた!」
???「俺はバルグモン。ゲイトの研究を、今度は俺が頂戴するぜ!」
エックス「何だって!あれで、どれだけ被害が出たかわかってるのか!」
バルグモン「あいつは失敗しただけ。今度は俺が正しい使い方で利用してやるぜ!」
エイシス「だったらあんたもイレギュラーね!喰らえ!『ソニックチャージショット』!!」
エイシスが、ファルコンアーマー独特のチャージショットを放つ。だが、それは彼の体をすり抜けてしまった。当たったはずなのに。
エックス「コイツ、ホログラフか!」
バルグモン「当り前じゃないか。お前らみたいな戦士たちに、わざわざ直接出る奴がどこにいる?」
エイシス「くぁー!ムカツク!」
バルグモン「これからでっかいことを起こす。楽しみにしててくれ!」
言って、バルグモンは消えてしまった。
エイシス「あーもう!何なのよ!あいつは!」
エックス「・・・・でっかいこと?」
エックスは何かを察したのか、突然『ユーラシア』の中に身を躍らせた。
エイシス「あ!父さん!どこ行くの!勝手な行動しちゃダメって母さんも言ってたじゃない!」
エックス「状況が変わった!お前は先にハンターベースに戻って、状況を報告するんだ!」
エイシス「えぇ!な、何よそれ!」
エックスは、そのまま行ってしまった。
エイシスは、通信でバルグモンの事を報告したが、父が心配だったため、その場で待った。だが、1時間たっても帰ってくる気配が無い。
エイシス「・・・・・もしかして、父さんの身に何か起こったんじゃ!!」
エイシスはいても立ってもいられず、その場を走り去り、ユーラシアを目指した。
ユーラシアに入った瞬間、通信が途絶えた。ここはどうやら妨害電波が出ているらしい。
エイシス「やばいよぉ。早く父さんを見つけて帰らないと、母さんに怒られちゃう・・・・。」
しかし、ほどなくしてレプリロイドの気配を感じた。
エイシス「・・・!!誰かいるの?」
反応は、足元からした。かすかだが、確かに気配を感じる。
エイシス(父さんが言ってたっけ。『目や耳では感じ取れない物がある。それを感じるんだ!お前には、それが出来るはずだ!』って。)
エイシスは、父の教訓を思い出しつつ、その場の瓦礫を掘り始めた。
数分たって、下からレプリロイドのボディが出てきた。黒い、大きなレプリロイドだ。損傷が酷いが、まだ大丈夫そうだ。
エイシス「もしかしたら、助かるかも!・・・・そうだ!簡易修理!簡易修理!!」
エイシスは、ダグラスから聞いた簡易修理をやってみることにした。
さらに数分。レプリロイドのコアに光が灯った。
エイシス「やった!修理成功!!」
????「う・・・・・・ここは?」
エイシス「安静にして、あたしはイレギュラーハンター、エイシスよ。あなた、ここで壊れてたのよ。大丈夫?」
????「・・・・イレギュラーハンターだと!貴様が!」
黒いレプリロイドが、怒ったように、かつ、冷静に答えた。
エイシス「な、何よ!イレギュラーハンターじゃ悪いわけ?」
????「・・・・悪いわけではない。修理してくれたことには感謝する。だが、俺はイレギュラーハンターと戦ったのだ。俺が認められるわけが無い。俺は、負け犬だ。」
レプリロイドは、終始冷静に答えた。エイシスには、かなり滑稽に見えた。
エイシス「ああもう!自分で負け犬って言ってたら、ダメじゃない!母さんが言ってたわよ!『守るべき者のために、あきらめちゃいけない』って!」
????「・・・・母さん??」
エイシス「そうよ!・・・・あ、そうだ。名前は?」
レプリロイドは、答えた。
????「・・・・ハイマックス・・・・・」
エイシス「えっ!」
エイシスには、聞き覚えのある名前だ。先の、ナイトメア事件で、父さんと戦った強力なレプリロイド。ゼロ先輩のDNAデータを元に作られたレプリロイド。それが、ハイマックス。
エイシス「・・・・本当なの?」
ハイマックス「嘘を言ってどうする。」
エイシス「・・・・・ごめんなさい。」
ハイマックス「・・・・何故謝る?」
エイシス「その・・・・・・父さんと戦って、こんなに傷だらけになって、ごめん。」
ハイマックス「・・・父さんとは誰だ?」
ハイマックスは、表情一つ変えずに聞く。
エイシス「・・・・・ロックマンX。」
ハイマックス「・・何!貴様が!」
エイシス「・・・うん・・・。」
ハイマックス「・・・皮肉なものだ。父に倒され、娘に助けられるとはな。」
エイシス「・・・・あ!!そうだ!父さんが奥に行ったまま帰ってこないんだ!早く行かないと!!」
ハイマックス「何かあったのか?」
エイシスは、ここに来るまでの事を説明した。
ハイマックス「ならば、俺も行こう。助けられた礼は返さなければな。」
エイシス「いいの?元は父さんの敵だったんでしょ?」
ハイマックス「今は貴様の味方だ。」
エイシスは、何だか心が温まった。
エイシス「・・・・うん!行こう!」
エックス「くそっ!こんなことが!!」
エックスは、苦戦していた。何しろ、相手はシグマであったのだから。しかも、あの時倒した、ゾンビのような姿であった。しかし、様子が変だった。
シグマ「ぎゃあああああああ!!!助けてくれぇ!!!」
何故か、シグマが助けを求めている。苦しそうに体を悶えさせながら、エックスに助けを求めてくる。
シグマ「早く、早く助けてくれぇぇぇぇぇぇ!!!」
エックス「黙ってろ!今楽にしてやるぞ!」
しかし、暴れるため、攻撃する前に迎撃されてしまう。以外にも、苦戦していたのだ。
その時であった!
エイシス「父さーん!!助けにきたよー!!」
エックス「エイシス!!!」
エイシス「父さん!!報告はしたけど、心配だったから来ちゃった!」
エックス「エイシス!・・・わかった。何も言うまい。さぁ、目の前の奴を倒すんだ!」
エイシス「え!!あれって、確か、父さんが言ってた、シグマって奴?」
エックス「あぁ。でも、あんなに苦しそうにしてるのは始めて見た。さぁ、今がチャンスだ!!」
エイシス「おう!!」
シグマ「ぐおおおおおおおおおお!!!!!!誰か、助けてくれぇ!!!」
エイシス「あ、そうそう、ハイマックス!!!!」
エックス「え?」
声と共に、黒き魔人、ハイマックスが現れた。まだ少々ダメージが残っているが、エイシスの簡易修理ですっかり元気になった。
エックス「お前!何でこんな所に!!倒したはずじゃ!!」
ハイマックス「今はどうこう言ってる場合ではないだろう。行くぞ!」
エイシス「そうだよ!早くしないと!」
エックス「・・・・・・あぁ。」
エックス「チャージセイバー!!」
エイシス「ソニックチャージショット!!」
ハイマックス「デスボール。」
3人がかりで立ち向かったが、まだシグマゾンビは倒れようとしない。いや、意志とは正反対に、肉体が勝手に暴れ、向かってくる。
シグマ「ぎゃああああああ!!!!」
唸りながら、ラリアットを繰り出すシグマ!!エイシスを狙っている!!
エイシス「きゃあああああ!!!」
がしっ!
エイシス「・・・・?」
見ると、ハイマックスが、シグマの手を受け止めていた。体をギシギシ鳴らしながらも、精一杯の力でシグマを止めている。
ハイマックス「さぁ、早く何か強力な攻撃をしろ!!」
エイシス「う、うん!!」
シグマ「ぐおおおおおおお!!!苦しいいいいいいいい!!!!」
エイシスは、ファルコンアーマーのギガアタックを起動した。
エイシス「ギガソニック!!!」
無数の真空波が、シグマを斬りさいた。シグマは、ほっとした表情をしつつ、爆発炎上した。
バルグモン『ふっふっふっふ。まあ、このくらいやってもらわなくちゃ。』
どこからか、バルグモンの声がした。
エイシス「あ!こら!出て来なさい!」
バルグモン『いやだね。じゃ、俺は準備をしなきゃいけないから、楽しみにしててね!アッハッハッハッハッハッハッハ!!!』
エックス「・・・ハイマックス・・・・・」
エックス、ハイマックスが、再び対峙した。
ハイマックス「・・今回は貴様の娘に助けられた。そして、主の研究が、利用されようとしている。俺は、それを止める。だから、今回は、貴様らと組もう。」
エックス「・・・・え?」
エックスは、間抜けな返事をした。
エイシス「そうだよ!それがいい!!一緒に戦おうよ!ハイマックス!」
ハイマックス「・・・ふっ。貴様らと組めば、なかなか面白そうだ。」
ハイマックスは、一瞬少しだけ笑みを浮かべた。
ハンターベースに帰れば、当然ながら大騒ぎになった。何せ、ハイマックスがここに来たのだから。でも、エイシスの説得で何とかここに滞在できるようになった。まだ、反対意見も多いのだが。
エイル「まさか、ハイマックスが組むなんて。しかも、エイシスと。」
エイシス「大丈夫。この人、強いんだから!ね!ハイマックス!」
ハイマックス「あぁ。」
バルグモンは、8つの都市を占領し、宣戦布告してきた。ナイトメアで、この世界を我が物にすると言って。
エイシス「そんなこと、絶対にさせないわ!!」
エックス「あぁ、ゼロがいない今、立ち向かえるのは俺たちだけなんだ!!行くぞ!!」
エイシス「おーー!!!」
ハイマックス「言われるまでも無い。主の研究を盗んだ極悪人め。俺が鉄槌を下してくれる。」
その夜。エイシスが休憩所から出て、カプセルルームに向かうと、なにやら見慣れない男の子がいた。まるで、エイシスを待ってたかのように。
男の子は、黒髪に袴姿。しかも、緑色の袴だ。左手にはいかついシールドがあり、右手にはクローだ(引っ込めているが)。こちらを真っ直ぐ見据えている。
???「初めまして。エイシスちゃん。」
エイシス「?」
???「俺は地龍(ちりゅう)。よろしく。第8機甲部隊だよ。」
エイシス「あ、はぁ、よろしく。・・・・もしかして、あんたも『チャイルド・プロジェクト』の申し子?」
地龍「あぁ、父上は第8機甲部隊隊長、アルミュール・パンゴラン。母上は第7空挺部隊隊長、飛鳥。どうだい?驚いたかい?」
エイシス「ええええええええ!!!!」
あのパンゴランと飛鳥が・・・・・・?
エイシス「マジで?」
地龍「あぁ。今回のバルグモン打倒作戦に加わってるよ。よろしくね。」
エイシス「う、うん・・・。」
いよいよ、『第2時ナイトメア事件』が、幕を開ける・・・・・。
いかがでしたか?ハイマックス登場です!
自分的に、パンゴランと飛鳥をくっつけてみました!・・・・ダメ?
地龍、一応これからもちょくちょく出てきます。
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