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【294】小説「ロックマンX チャイルド・プロジェクト」書き直し
エックス(アルティメットアーマー・CLOコブンさん作)  ネメシス  - 02/12/28(土) 22:59 -

引用なし
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   めでたく、管理人さんから許可を頂きましたので、ここで小説を書きたいと思います。
ではいきます。(残念ですが、ゼロは眠ってしまって、今はいません。)


ナイトメア事件からもう2週間もたった頃。ハンターベースでは地球復興計画の新たな障害である、
「レプリロイドの絶対数現象」
を解決すべく、会議をしていた。が、一向に解決の糸口は見つからず。先のコロニー落下事件で大半の施設を破壊され、更にナイトメア事件の名残で残った施設も動かない状態。これでは、まともに復興できない。
エイリア「このままでは、本当に滅亡を免れません。何かいい解決策は無いんですか!」
シグナス「だが、その残ったレプリロイド開発施設だけでは、もう追いつかない。従来の開発方法では、時間も、労力も足りないんだ。何か、根本的な改革をしなくては・・・・。」
その時、会議に出席していたエイルが、こう答えた。
エイル「あの、エイリア先輩のようなレプリロイド開発者の研究履歴を検索してみてはいかがでしょうか。その中から、何かヒントが得られれば、儲けものだと思うのですが・・・。」

会議室、ひと時の沈黙。

ダグラス「そうか!その手があったか!」
シグナス「どうして今まで考えつかなかったんだ!よし、早速検索を開始しよう。」
エイリア「この作戦には、ケイン博士にもご協力願いましょう!」
こうして、今までのレプリロイド開発者の研究履歴の大規模検索が行われた。それから数日。エイリアが、研究所跡地にあったゲイトの研究履歴を探ってみた所(ディスクはエックスが回収)、そのゴミ箱フォルダに、興味深い物を発見した。タイトルは、
「チャイルド・プロジェクト」
とある。内容は、今まで聞いたことの無い、新しいレプリロイド開発計画であった。いや、レプリロイド繁殖計画と言ったほうがいいかもしれない。それほど、研究内容は突発的で、最初、呆れてしまうような内容だったからだ。

エックス「どうだ、エイリア?なにか、いい案は見つかったかい?」
エイリア「えぇ、すごい突発的な物がね。これは、しばらくシグナスや、ケイン博士と協議した方がよさそうだから。しばらく待っててね。」
言って、エイリアはディスクを持って会議室へと走っていった。
エックス「どんな内容だったんだろ?」
エイル「でも、これでこの事態が解決すればいいですよね、エックスさん。」
エックス「あぁ。数少ない皆のためにね!」

数時間後、シグナス、ダグラス、そしてライフセーバーが会議室から出てきて、エックスとエイルの所へきた。
エックス「どうでしたか?」
シグナス「これはすごい。今回の計画は、このフォルダに収められている。幸運なことに、この計画なら施設も間に合う。では、内容を聞いてくれ。」
エイル「は、はい。」
そして、シグナスはその計画内容、『チャイルド・プロジェクト』の説明を始めた。

シグナス「これは、名前のとおり、『子供』を生み出す計画だ。1対のレプリロイドのDNAデータをある程度コピーし、その二つのデータをランダムで融合させる。そこから得られる設計データとDNAデータをもとに、専用カプセルで開発を行うのだ。まさに、人間の繁殖機能からヒントを得た、とても興味深い計画だよ。今のは簡単に説明した物だが、実際にはもっと複雑なプロセスで計画が進む。だが、志願者がいないのが現状だがな。」
ライフセーバー「DNAデータのコピーは私が。」
ダグラス「開発は俺とエイリアで進められるぜ。」
シグナス「もちろん、ミスがないよう、ケイン博士にもご同行してもらう事になっている。」
エックス「そんな計画を、ゲイトが考えていたって言うのか?」
エイル「なんか、死んでから開発が認められるなんて、かわいそうです。」
シグナス「確かに、皮肉ではあるがな。だが、今はその事に関してどうこう言ってる場合ではない。誰か、志願者を探して欲しいのだが、協力できるか?」

ここで、エイルが、とんでもないことを口にした。
エイル「私、志願します!」
一同「ええええええ!!!!!」

シグナス「いや、誰も志願してくれとは一言も言ってないが・・・・。」
エイル「でも、誰かがやらなければならないんですよ!なら、私は志願します!」
エックス(エイル・・・・・。)
コロニー落下事件から、彼女は何かが変わった。今まで引っ込み思案だったのに、今ではみんなと一緒に戦えるほどにまでなっていた。彼女が志願するなら、俺も・・・。
エックス「俺も志願します!」
ダグラス「おいおい!エックスもかよ!」
ライフセーバー「君はまだ解析出来ない部分が多いんだ!この計画の時は、それは、自分の首をしめるかもしれないんだぞ!」
エックス「“まだ”解析出来ない部分があるなら、もう解析できてる部分もあるんだろ。それを使えばいい!」
ダグラス「うぐっ・・・・・・。」
シグナス「・・・・わかった。君たちの気持ちを尊重するとしよう。エックス。エイル。これから、君たちの『チャイルド・プロジェクト』を決行する!!」


専用のカプセルに寝かされ、様々なチェックを済ませ、DNAデータコピー終了。あとは、ランダム融合させ、専用カプセル、その名も『ゆりかご』で開発することになる。
エックス「ところで、性別はどうなるんだ?ダグラス。」
ダグラス「これもランダムだ。どうなるかは、実際開発してみなければわからない。設定年齢もな。」
エイル「じゃあ、名前はどうなるんですか?」
その時、ダグラスは表情を変え、待ってましたとばかりに説明した。
ダグラス「それは、君たち二人の自由だよ。どんな名前を付けるか、今のうちに二人で考えておくといいよ。ふふふふ。」
エックス「なんだよダグラス。気味悪いな。その笑い方。」
ダグラス「だってさ、君たちは、人間で言う、『夫婦』なんだから。人間って言うのは、元々夫婦の間にしか子供は生まれないらしいよ。」
エイル「夫婦?」
ダグラス「言葉の定義によると、『結婚している一組の男女』なんだよ。」
エックス「結婚?」
ダグラス「だめだなぁ。結婚ってのはね、『男と女が、正式の夫婦関係を結ぶこと。』・・・って、これじゃ堂堂巡りだな。とにかく、今の君たちは、『愛し合う二人組』ってことだよ。はははははは!!!!」
エックス「っな・・・・・。」
エックスは緊張してしまった。俺が、エイルと・・・・・?
側では、エイルが顔を真っ赤にしてうつむいてしまっている。
ライフセーバー「おい。ダグラス。そろそろ開発を始めるぞ。」
ダグラス「へいへい。」
エックス「おい!ダグラス!開発はどのくらいかかるんだ?」
ダグラス「さしずめ、1週間ってところかな!」
そういって、ダグラスとライフセーバーは、『ゆりかご』のある開発室へと消えていった。

エックス「・・・エイル?」
エイル「ダグラスさんの言ってることが正しければ、今私達は、夫婦なんですよね。」
エックス「おいおい。間に受けるのか?」
エイル「だったら、私は幸せです。エックスさんと、ずっと一緒にいられるんですから。」
エックス「・・・・・(赤面)」
エイル「だから、ちゃんと考えておきましょうね。子供の名前。」
エックス「あ、あぁ・・・。」


1週間後。エックスとエイルは『ゆりかご』へ案内された。
シグナス「ついに、『チャイルド・プロジェクト』の第一号が完成した。だが、まだ名前が無い。エックス、エイル、考えてきたかな?」
エックス&エイル「はい!」
シグナス「そうか。では、カプセル『ゆりかご』の内部を見せてあげよう。」
言って、シグナスはそばにある大きなカプセルをライトアップした。

中には、胎内に入った赤ちゃんのような姿勢でカプセルに浮かぶ、一人の女性型レプリロイドの姿があった。青い髪をポニーテールにしている。白地に青のラインが入ったボディ。どことなく、エックスとエイル、両方の特徴を垣間見ることができる。
ダグラス「設定年齢は14歳。ちょっとやんちゃな性格だが、戦闘能力はピカイチ。それに、エイルみたいな防御機能もあるし、エックスのアーマーを彼女も装備できる互換性をもった、まさにすばらしいレプリロイド。本当に、君たちの娘にふさわしいね。」
エイル「じゃ、名前を発表してもいいですか?」
シグナス「名前を登録すれば、『ゆりかご』が開くシステムになってるからね。できれば、二人一斉に言うといいよ。」
エックス「じゃあ、」
エイル「せーの、」


エックス&エイル「エイシス!!!」


『ゆりかご』が開いた。一人の少女が、寝起きのように背伸びをして出てきた。そして一言。


エイシス「はじめまして!父さん!母さん!」


今はここで終了です。続きをお楽しみに!


前に一回投稿していましたが、前回のはボツにしたため、これが決定稿です。
簡潔に変更点を言えば、「エリー」を「エイル」に書き換えたのと、内容を一部変更したところです。これからもよろしく。

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