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二人を抱きかかえたロックはデータを拾い、そのまま扉のほうへと歩んで行った。そこへ・・。
「ロォォ〜〜ック!!応戦に来たぞ!!俺も闘う・・って、うおぅ?!」
扉を開け、ボーン一家とマザー二人が走り込んできた。重傷の二人を見て驚いたようだ。
「セラさん、ユーナさん。二人とデータをお願いします。出来るだけ安全な所へ・・。」
そう言うと、ロックは彼らに背を向け、腰から何かを引き抜いた。それを見たセラが声を上げる。
「そ、それはトリッガーのZ,S!!」 「な、何だと?!Z,Sはゼロの武器じゃねぇのか?!」
頭に大量の?マークを浮かべながら、セラに詰め寄るティー。そこへユーナがフォローする。
「Z,Sといっても、トリッガーのは『ゼロ・セイヴァー』。無をも守る剣なのよ。
ゼロのZ,Sを魔剣とするなら、トリッガーのは聖剣といったところね。」
と、その時。解説するユーナの声を遮るかのように瓦礫の中から声が・・・。
「くくく・・。つまり俺とトリッガーは始めから反発しあうように作られたというわけだ。」
瓦礫の中から笑いながらゼロが出てきた。Z,Sを構え、C,Bをこちらに向けている。
ゼロの顔は狂気に満ち、身体から凄まじいまでの殺気と闘志が感じられる。
「・・帰って来たな。ようやくおまえに会えたんだなぁ〜!!ふははははははは!!
この時を待っていたぞ〜!!さぁ!!殺してやるぞ、トリッガー!!覚悟しろよ!!」
ゼロがC,Bをヘル・マーダーへと変える。ロックもゼロを見つめながらZ,Sを構える。
しばらく睨み合っていた両者だったが、何かに弾かれたようにいきなり走り出した!
今、お互いの死力を尽くした最後の死闘が始まった!!
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