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「ロールちゃん、おまたせ!サポートしに来たよ!!」 「データ!!」
そう、そこにはロックとロールを心配して駆けつけたデータが立っていた!
データは足早にロックに近づき、ヒーリングを施す。すると、ロックの傷がみるみる塞がっていく。
その様子を見てロールは落ち着いたようだ。キッと顔を引き締め、ゼロを睨む。
「・・馬鹿な奴だ。既にその端末は死んでいるというのに・・。」 「そんな事無いよ!」
ロックの傷を塞ぎ終え、ロールの横に並ぶデータ。彼の手にはデリンジャーが二丁・・。
「今、確かにロックは意識を失って危険な状態だけど・・必ず戻ってくる!」
データは武器を構えつつ、ゼロを威嚇する。ロールも闘志が沸いてきた!
「さあ、行くわよデータ!ロックが戻るまで二人で・・」 「三人よ!!」
突然の声に振り向くロール。そこにはサーベルを構えつつ走ってくるトロンの姿が・・。
「ロックが戻ってくるまで、あんたにた〜〜っぷりとお礼をさせてもらうわ!」
二人と一匹の心は一つになった。各々の武器を構え、ゼロに向かって同時に特攻する!!
「・・雑魚がぁ・・すぐさま料理してやるぜ。己の無力さを痛感しなぁ!!!」
互いの信念の元。今、一人の勇者を守るものと消すものがぶつかり合う!!
その頃。ロックの意識は無限の宇宙の中をあちこちと飛び回っていた。
しばらくすると、ロックの前に巨大なブラックホールが現れ、ロックの身体を飲みこむ。
気が付けば、ロックは小惑星郡の一つの上に立っていた。そしてその前には一人の青年が・・。
「・・もしかして・・。あなたがロックマン・トリッガーさんですか?」
ロックの問いに頷き、振り返る青年。その顔はロックと全く同じだった。
アーマーは白く、赤と青の模様が描いてあり、流線的な形をしていた。
「ようやく会うことが出来たね。初めまして、ロック。ごめんね、昔の事に巻きこんで・・」
軽く頭を下げるトリッガー。漂う小惑星の中、前世と後世の奇妙な話し合いが始まる。
そこでロックは驚きの事実をトリッガーから聞くことになる。
「ええ?!ゼロはあなたのせいじゃなく、事故のせいで死んでしまったんですか?!」
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