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「ワワワッ!セラちゃん!!どっちが勝つの?!ロック君に決まってるよね?!」
チャージによる衝撃で揺れる地面に蹴躓きながら、ユーナが心配そうに聞く。
ロールとトロンの応急処置が済んだセラは、ただわからんとしか言わなかった。
「がんばれよ〜!!ロックぅう!!」 「フレーフレー!!ロックさん!!」
傍ではボーン一家によるロックへのエールが送られている。
この攻撃に・・。今全ての人の願いが込められた!!そして、ロックの思いも・・。
「いくぞぉぉ!!フルパワーだ!!シャイニングレーザぁぁあああ!!!」
気合の掛け声と共に撃ち出される光の龍!!ゼロを飲みこむ勢いで突進していく!!
「トリッガぁああぁあ!!おまえを殺す!!殺すんだぁあぁあ!!Ω・デストロイヤー!!」
ゼロのC,Bから放たれる赤き龍!!光の龍とぶつかり合い、夥しいエネルギーを散らす!相殺した!
「うおおぉおおぉぉおおお!!!!」 「だああああぁあぁぁああ!!!!」
続けてロックがヘブンズ・ブラストを!ゼロがルイン・ブラストを同時に放つ!!
何もかもをなぎ倒す光の光球同士がぶつかり合い炸裂する!!またも相殺された!!
バギン!!!
あまりのエネルギーを照射したのか、ロックのバスターとゼロのC,Bが音を立てて砕けた!!
しかし、彼らはそんな事にはまったく動じない!ただ目の前の敵を倒すのみなのだから・・。
するとロックは静かにZ,Sをまだ残っているバスターのエネルギー変換炉部分にはめ込んだ。
すると、Z,Sから10mはある巨大な剣が現れた。神秘的な雰囲気を醸し出す、まさに聖剣だった。
ゼロもZ,Sのリミッターを外す。こちらは全てを叩き潰すような剣・・いや塊だった。
・・これで決まる・・。おそらく一瞬の油断が命取りになる最後の一発勝負。
辺りが静まった。全員が固唾を飲んで見守る中、天井の亀裂から落ちる一つの破片が・・・。
音も立てず、時の流れの中をゆっくりと落ちて行ったその破片が床にぶつかったとき!!
ロックとゼロは同時に走りこんだ!!スピードは互角、パワーも互角!勝敗は互いの意思の強さで決まる!!
ズバアァァァアァアンッッ!!!!
影が交差し、両者の動きが止まる。果たして勝敗は?!
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